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BANZAI JAPAN
名無しのヲタさん観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄舍利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是 舍利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界 無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多 是空 神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰 羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経
江戸っ子の好きな食べ物には
そばってものがございます
昔から屋台なんかでは
にはちそばなんてのが
16文で提供されていたわけなんですが
今の値段だと400円ぐらいという
手頃な値段で食べれるもので
ございます
まぁそういうそばをめぐる
お話ってのもあるんですけど
「でね、実はね、ちょいとそばを
食いたいんだけど 何があるんだい」
「えぇ、花巻に、しっぽくでございます」
「おぉ、花巻にしっぽくかい。
そいつはけっこうだね
それじゃあね、ちょいと
しっぽく 熱くしてくれねぇかな」
「へい、わかりやした」
「そいえばね、蕎麦やさん
ちょいと気になるんだけどね
おめぇさんとこの 屋号
これはなんてぇんだい
的に矢があたってるねぇ
ずいぶんかわってるじゃねぇか
これはなんだい?」
「そいえばね、蕎麦やさん
ちょいと気になるんだけどね
おめぇさんとこの 屋号
これはなんてぇんだい
的に矢があたってるねぇ
ずいぶんかわってるじゃねぇか
これはなんだい?」
「当たり屋さんかい
なかなか縁起がいいじゃねぇかよ
実はね おらぁね ここでもって
ちょいと 蕎麦たぐったあとにね
わきでもって がらっぽん
悪い遊びをしようってんだ
そこいくってぇんで 当たり屋ってのは 景気がいいじゃねぇか
いやいやこいつは景気がいいねぇ
あぁ でもなんでぇい お前さん
近頃 しょうべぇの方は」
「そりゃそうだよぉ 昔からね
商売ってぇのはね 回り越しなんだよ
いいやつがいれば 悪いやつもいね
でも辛抱しなくちゃいけねぇよ えぇ
辛抱してやっていりゃぁよぉ
いつかこう めぐりめぐって
いいめがでるときだってあるんだよ
だからな 商売ってのはな
飽きずにやらなきゃいけねぇ
商いってぇぐれぇのもんだ」
「ああ いいねいいね
こうやってね 一言二言会話を交わして
スッと蕎麦が出てくる
やっぱりこうじゃなきゃあな
おれは江戸っ子だから 気が短けぇんだ あぁ
いつまでもね ぐずぐずぐずぐず待たされたんじゃぁ
蕎麦は延びちまうし
くうきだってなくしちまうってんだい
すって出てくる
ってのはいいじゃねぇかよ
いいねぇ 割り箸だよ
いゃぁ食い物のしょうべぇだ
近頃はね エコがなんだか知らねぇがね
ぬり箸出してくるとこがあるってぇんだ
綺麗に洗ってるかもしれねぇけどよ
誰が使ってるかわかんねぇじゃねぇかよ
そこにいくってぇよ この割り箸ってのはぁねぇ
結構じゃねぇかよ
いやぁねぇ この割り箸の割る音
ってぇのがいいんだよねぇ
ちょいと おっ (器を見る)
いいねぇ (間) 物は器で食わせろって
言うけどよぉ いい丼使ってんじゃ
ねぇかよ いやいや こういうのがね
いや別にね お前んとこの蕎麦が
不味いって言ってるわけじゃ
ねぇんだけどよ
こういうのをね 目で見て楽しむって
こういうのが大事なんだよ
またまた香りがいいじゃねぇかよ
かつ節踊ってんね こいつぁ楽しみだね
っあぁ
思った通りだ へへへ いい味だよ
こいつぁ蕎麦も楽しみだねぇ
どれどれ おぉ 細いねぇ
やっぱりねぇ 蕎麦ってのはこう
細くなくっちゃいけねぇよ
おめぇ なかなかうめぇよ ええ
てぇしたもんだよ
中にはさ
このうどんみてぇに太ぇもんがあってよ
あんなもん お前
人間の食うもんじゃねぇよ
病人が食うもんだってんだよ
おぉ う〜んいいねぇ
すっと喉越し これだよ
蕎麦ってぇのはねぇ
お、大したもんだよ
いやぁしっぽくだからよ
竹輪がへぇってるってのはわかるよ
でもいいのかい
こんなに厚く切っちゃって
いやぁこれで儲けでんのかい?
そうかい?
でもおめぇところはいいぜ
他所ん時はだめだぜ
ちくわぶなんてまがい物だすとこあるんだよ
ち く わ ぶ
あらぁ 麩ってのはぁなぁ
人間が食うもんじゃねぇんだよ
金魚の餌なんだよ
あぁ いやぁこうじゃなくちゃいけねぇ
おーいいねぇ 味が染みててまた熱々
だけど、こういうもんじゃなきゃいけねぇよ
「ようござんすよ」
「そうかい、勘定いくらだった?」
「へぇ、16文になりますが」
「そうかい!銭こまけぇんだ
手ぇ出してくんねぇか?」
「へぇ、ではこちらに」
「いくよ!ひー、ふー、みー、よー
いつ、むー、なな、やー
蕎麦屋さん 今何時でぇ?」
「なんだよ、あの野郎は え?
散々蕎麦屋のこと 褒めちぎってよぉ
んなもん、蕎麦なんてのは 昔からねぇ
はなまきに しっぽく
値段だって16文って
決まってんじゃねぇかよ
あんまり褒めちぎるもんだから
あの野郎よぉ 食い逃げでも
するんじゃねぇかとおもってぇ
俺は見張って やってやったんだよ
食い逃げ野郎を
こぉってやって とっ捕まえて
恩を売るってぇと
蕎麦の一杯ぐらい
タダで食わしてくれんじゃねぇかなと思ってよぉ
でもあの野郎 普通に銭へぇって
帰っちゃったよな
じゃなんだって あんなこと言うんだ?
ただあの野郎、妙なところで
随分、時を聞いてたよなぁ?
ようし、俺もやってやろうなってんで
奴さんよせばいいのに
その晩は細かい銭の持ち合わせが
ありません
翌日、ちゃんと用意しますってぇと
昨日よりいくらか 早い時間出てきまして
「おい!!蕎麦ー!!待てコノヤロウ!
そばやー! 」怒鳴り声
「ちょちょちょ
な、な、なんですかあんた!」
「なんですかじゃねぇよ!俺さっきから
よんでんじゃねぇかよ!え?おめぇ
耳遠いのかよ!聞こえねぇのかよ
どうなってんだよ」
「何でもございませんが。えーっと
蕎麦でございますか?」
「そうだよ!蕎麦食いに来たんだよ」
「へぇ、いらっしゃいませ」
「けど、なんだな。(汗拭って)寒いな」
「いやあんた、汗かいてたでしょ」
「でよ、おめぇんとこ そば
何できるんでい?
花巻に、しっぽく?そうだよな。そうだよ
おりゃ 知ってんだよ。
知ってて声掛けたんだよ
じゃあ しっぽく熱くしてくんねぇか 」
「へい、わかりやした」
「でよ、おめぇさんとこ、早速屋号
褒めてやろうじゃねぇか
おめぇんとこ…
的に矢が当たってないねぇ
丸にま ってかいて なんていうの?」
「実は手前 こないだ初孫が
生まれましてね
それがまぁ嬉しかったもんで
ああいう字を当てまして 孫やと」
「おういいじゃねかよ おめでとう
おめでとう。でね おりゃこれからね
ここで すっと そば食って
わきでもって、もう悪い遊びをしよってんだよ
ガラっポンとな 博打だよ!
そこ行くてぇとよ てめぇんとこ
いいじゃねか まごまごしちゃうんだぃ
・・・駄目なんだよ まごまごしちゃ へへへ まぁいいやいいや
まごのことなんか どうだっていいんだよっ
でぇどうでぃ 近頃景気の方は?」
「いやこれがもうたいそう儲かっておりまして」
間
「なんでいちいち逆らうんだよ
儲かってんの? まぁ でもいいや。
あのな、いいか、世の中の景気ってのは
回り持ちなんだよ。今いいったって
油断すると悪くなるぞ。でもな悪くなったってぇも
いんや~ 駄目だ 嘆いちゃいけねぇ。おう
辛抱しなきゃいけないんだよ!
飽きずにやらなくちゃいけないんだよ。」
「へぇ 商いと申します。」
「はい。知らなかったの昨日の蕎麦屋と
俺だけか。あそう まぁいいや、
でぇ とりあえずそばは? あ、どうも
ありがとう はいはいはい、まぁいいや
とりあえずそばでてきたからね。
でもなんでぇ よそ行くってぇとあれだぜぇ
塗り箸使ってるとこあるんだよ
あんなのいけねぇよ
いくら洗ってるか知らないけどよ
他人の使った あんな訳わかんないもんじゃねぇ
するってぇとな おめぇんところはな
割りばし・・・ おぉ 割ってある割りばしだよ・・・
いいねぇ・・・うん。しかもさ 先にネギぶら下がってるよ
え?何?本当に誰も使ってないの?
本当にぃ?いや でもいいよ 俺そういう細けぇこと
気にしねんだよ
わってあるってことは 割る手間が省けてるんで
薬味がここについてると そう思えばいいんだよ
俺はそういう細かいこと 気にしねんだよ
江戸っ子だから、ね
物は器で食わせろってんだよね器が↓汚ねぇ器なぁおい
ごめん、これ洗ったの?洗ってんのホントに?
すごいね~。いや、どっからどう見ても これ汚いよ